鋼橋の代表的な架設工法の説明 ホーム
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 トラッククレーンによるベント式工法

 フローティングクレーン工法

 台船工法

 ケーブルクレーンによるベント工法

 ケーブルクレーンによる直吊工法

 ケーブルクレーンによる斜吊工法

 トラベラークレーンによる片持式工法

 送出し工法

 

 
◆ トラッククレーンによるベント式工法
 ◆ 架設方法
  • 自走クレーン車でけたをつり上げて架設設置する方法である。
  • 支間が短く、けたの地組が可能な場合には直接、けたを橋台、橋脚上に架設することが可能であるが、支間が長い場合、けたの地組ができない場合などは、べントを用いて架設される。
 ◆ 特 徴
  • 自走クレーン車の機動性をいかすことにより、仮設構造物も一般的に少なくてすみ架設工期も短い。
  • けた下が水面の場合でも桟橋を設置するが、瀬廻することにより適用できる。
 ◆ 架設条件
  • 高架橋などで架設する地点の下まで自走クレーン車が進入できる場合。
  • 作業帯内に流水部がある場合は瀬廻しか仮桟橋を設置可能できること。
  • 作業帯上空に架空電線などがある場合は防護または移設ができること。
  • けた下にベント設置できる場合。

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◆ フローティングクレーン工法
 ◆ 架設方法
  • 工場岸壁または現場近くで大ブロックに組み立てられた部材を、台船に積んでえい航する方法、または直接、フローティングクレーンで吊って運搬する方法がある。
  • 現地まで運搬されたけたをフローティングクレーンで吊込み架設する方法である。
 ◆ 特 徴
  • 大ブロック工法は、ほぼ完成に近い状態で架設するのが一般的であるため、架設工期が短く、高所作業も少ない。
  • 運搬中、架設中の支持条件が完成系と異なるため架設応力、たわみなどを照査し、補強など十分な検討をして、計画を立てる必要がある。
 ◆ 架設条件
  • 適当な水深があり、かつ流れが弱い地点に架設する場合。
  • フローティングクレーンが架設地点まで進入できる場合。

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◆ 台船工法
 ◆ 架設方法
  • 工場岸壁または現場近くで台船上で大ブロックに組み立てられた部材を、現場下までえい航し、以下の方法で架設する方法である。
    ・ジャッキアップする。
    ・水位の千満差を利用する。
    ・水位の千満差を利用し、かつ台船の注排水を行う。
 ◆ 特 徴
  • 橋体の運搬、架設は、フローティングクレーン工法と同じである。
  • ただし、支持状態が橋梁の下側からとなる。
  • 台船の全体の安全性、局部座屈なども照査する必要がある。
 ◆ 架設条件
  • 適当な水深があり、かつ流れが弱い地点に架設する場合。
  • 台船が架設地点まで進入できる場合。

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◆ ケーブルクレーンによるベント工法
 ◆ 架設方法
  • 荷取りを考慮してケーブル鉄塔を設置し、各格点にケーブルクレーンでベントを設置する。
  • 搬入されてきた部材をケーブルクレーンで吊り込み架設する方法である。
 ◆ 特 徴
  • アンカーの設置、鉄塔の組立てなど仮設備に多くの日数を必要とするが、長細い形状をもつ橋梁の架設に適している。
  • 各格点にベントを設置するため、キャンバー調整などが容易である。
 ◆ 架設条件
  • 海上や河川上で自走クレーン車が侵入できない場合。
  • 両岸に鉄塔、アンカーの設置が可能な場合。
  • けた下にベントが設置できる場合。

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◆ ケーブルクレーンによる直吊工法
 ◆ 架設方法
  • 仮設構造物はアンカーブロック、鉄塔、支索、吊索、受梁などからなり、トラックおよびトレーラーで運搬された部材をケーブルクレーンで吊り込み架設する方法である。
  • 下方部材から上方部材の順で架設し、各架設段階でキャンバーのあげこし量を調整しながら架設する。
 ◆ 特 徴
  • 仮設備が多くなり、架設工期も他の工法に比べて長くなる。
  • ケーブルののびによる架設途中の変形量が大きく、キャンバー調整などの作業が多い。
 ◆ 架設条件
  • けた下が流水部や谷で、ベント設置ができない場合。
  • ケーブル設備およびアンカーブロックが設置できる場合。

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◆ ケーブルクレーンによる斜吊工法
 ◆ 架設方法
  • 仮設構造物はアンカーブロック、鉄塔、斜吊索などからなり、トラックおよびトレーラーで運搬された部材をケーブルクレーンで吊り込み、アーチ部材を斜吊索で受けながら閉合し、その後垂直材、補剛げたを架設する方法である。
 ◆ 特 徴
  • 直吊工法とほとんど変わらない仮設備と架設工期が必要である。
 ◆ 架設条件
  • けた下が流水部や谷で、ベント設置できない場合。
  • ケーブル設置およびアンカーブロックが設置できる場合。
  • 沓の構造が、斜吊索のために発生する水平力を下部工に伝えられる構造であること。

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◆ トラベラークレーンによる片持式工法
 ◆ 架設方法
  • カウンターウェイトになる側径間を何らかの方法で架設し、その上でトラベラークレーンを組立てて、連結材を介して片持式で架設する方法である。
  • 部材は、床組上を台車で運搬するのが一般的である。
 ◆ 特 徴
  • 架設時応力が大きくなる場合があるので設計計算書を照査し、各部材の応力およびたわみを考慮して、架設計画をたてる必要がある。
 ◆ 架設条件
  • 流水等でけた下に自走クレーン車が進入できない場合。
  • けた下空間が使用できない場合。

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◆ 送出し工法
 ◆ 架設方法
  • 架設現場の隣接場所で、手延機と橋げたの部分組立てまたは全体組立てを行って、順次送り出す方法である。
  • けたの組立ては自走クレーン車、門型クレーンなどで行い、送出し設備の設置は現地状況に合ったクレーンを使用して行う。
  • 送出し装置にはウィンチとローラーおよび油圧にするものがある。
 ◆ 特 徴
  • 道路、鉄道などの上で行う架設作業が比較的短期間ですむ。
 ◆ 架設条件
  • けた下空間が使用できない場合。
  • 架設現場の隣接場所で地組の可能である場合。

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