大規模な地震に対して、支承構造の重要性が高まっており、十分な耐力を確保するシンプルな支承構造が求められています。 従来は一般鋼材を補強板としており高面圧への対応が課題でありました。また、サイドブロック、ピンチプレート構造という様に複数の鋼製部材で構成されており、支承構造の大型化、重量の増加が問題となっています。東京ファブリック工業では、これらの要求性能を満たすために研究開発を行い、ここに高面圧でコンパクトな支承構造である「CRB−Z」を開発いたしました。
(1) 支承構造のコンパクト化 CRBパッドの補強板を高強度新素材である「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)」とし、さらにくさび形状にすることで高面圧(25N/mm2)支承を実現しました。
(2) 水平力と上揚力の一括支持構造 CRBパッドの周囲に設置された「拘束リングプレート」と上沓を円錐状にかみ合わせることにより、少ない部材であらゆる方向の荷重を支持できるオールインワン構造が可能です。
(3) 優れたコストパフォーマンス コンパクト化したCRBパッドと荷重を一括支持する鋼製部品を組み合わせたシンプルな支承構造であるため、従来のゴム支承に比べ優れた経済性を発揮します。